1/100 MG ν GUNDAM
もう出て随分経つキットですがまだ製作したことが無いこと、そしてHi-νがMG化するとのことでこの機会にと製作してみました。
作ってみてわかったのですが、カトキ氏のリファイン原稿を無視して旧キットをそのままMG風にしたプロポーション等気になる箇所がありましたので、
プロポーション改修とディティールアップをメインに製作しました。
コンセプトは「伸ばすよりシェイプ」です。
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改修ポイント
・頭部 頭部前面パーツを赤いラインの所で切断、ヘルメットと頬当て、耳(?)ダクトに分割。 耳ダクト内部を一旦削り取ってプラ板で作り直し。ダクトは貫通しています。 頬当て部分の後部にプラ板を張り延長後に角度を変えて耳ダクトに接着。 この時にダクト内部の塗装を楽にするように頬当て側の後部を少し削ってダクト最奥部との間に隙間を設けます。 耳ダクト部と後頭部との接合面に1.5ミリプラ板を張って接着。ダクト最奥部の場所は削っておきます。 (塗装後にダクト奥の部品を取り付けるスペース) キットの縦長の印象を消すために後頭部にエポパテを盛ってライン変更、視覚的に前後に長く見えるようにしています。
同時に頭部バルカン砲の廃莢部?をそれらしく作成。 更にトサカ部分を裏打ち後、削り込み。 マスク部は下部と顎を削って馬面を解消。目は若干削って目つきを悪くしています。 更にマスク位置を2ミリ奥側へ移動して奥まった感じにしています。
あとはアンテナシャープとバルカン砲口を金属パーツに置き換え、メインカメラ部を内部パーツ、透明エンビ板の2重化。
・腕部 肩は胴体側フレームと肩内部フレームの接続ピンを切り飛ばしてその上に厚さ3ミリ、幅5ミリの接続ピンを設置。 コノ部分が斜めの取り付けの為、実質4ミリ程かさ上げになっていると思います。左右で見比べると判りやすいです。
かさ上げした分、上腕部フレームが露出するので肩アーマー外装下部に1ミリプラ板を張ってちょい大型化&隠し加工。
アーマー内側がスカスカなため、プラ板と市販プラパーツでインナーモールドを製作。
同時にバンダイエッジも処理。凹モールドの再生。
関節部モールド再生。
前腕のマイクロスラスターノズルは削り落として開口、金属パーツを埋め込み精度を出します。
・胴体 上半身、特に胸部が大きいというか寸胴な感覚があったので幅ツメ。
内部フレーム、外装(紺)、外装(腹部)、バックパック取り付け部等各所で干渉箇所をうまく逃げつつ片側2ミリ左右合計で4ミリ程幅ツメ。
ギミック、ディティールは生かしたまま。ひたすらギコギコ鋸(ノコ)で切断。面倒ですが。
首を1・5ミリ延長、関節技にて接続方法を変更。 黄色のダクトも幅ツメ。 フレームと外装でカットするラインが違うのですり合わせ。 エリ部分に干渉する外装部もすり合わせ。 白い腹部はモールドを避けつつ幅ツメ。
バックパック取り付け部も幅ツメに合わせて改修。
箇所により分割線が違います。要すり合わせ
青のマーカーが分割ラインになっています。
なお、補強も兼ねてプラリペア+ABS板でガッチリと接合してあります。
胸部上面センサーは2重化。塗装後に透明エンビ板をはめ込み。
・腰部
腰は上半身との接続面のプレートを左右方向に1ミリ幅ツメ、上半身の幅ツメ分バランスをとる為と腰サイドアーマーをより密着させる為です。
カトキ先生のイラストとか見るとこうなってますしね。
同時にフロントアーマーもプラの厚み分削りこんでプチ小型化。厚みがあるため、エッジ立てるだけでも違うようです。
股間部は前面に1.5ミリプラ板貼り付け整形。Vマーク下辺の角度も変更。
・脚部
股関節の幅を詰めるために太腿側のポリキャップの受けを外側に1ミリほど深くオフセット。
こうしてやることで股関節幅が左右合計で2ミリ詰まったことに。
同時にすこしでも足を開けるように干渉する部分を削り込み。
ふくらはぎのマイクロスラスターノズルは開口後、金属パーツを埋め込み再現。
ふくらはぎ部のノズルカバー等は削り込んで薄く見えるように。
大型のノズル(ふくらはぎ、足裏)は簡易旋盤加工後に中央に金属パーツを埋め込みディティールアップ。
ヒザシリンダーはクリアランス調整し、塗装後にラピーテープを巻きつけています。
各部バンダイエッジ処理。
・バックパック
サイド面のダクトは合わせ目を消すのが困難なため、削り取りモールド付プラ板で再生。
ボディとの接合面にあわせて取り付け部新造。
背面ノズルは簡易旋盤加工後に中央に金属パーツを埋め込みディティールアップ。
・シールド
押し出しピンを埋め、余計な肉抜き穴を埋めました。
ビームカノン先端部を開口後、金属パーツでディティールアップ。
・武器類
ライフルは一部モールドを削り取り市販プラパーツ、メッシュホース等で再生。
バズーカは後部弾装を後ハメ加工。ミサイルは後部に金属パーツで排気口?を。
グリーンのセンサー部は一度切り離してモールド再生。ラピーテープ+透明エンビ板で処理。
先端センサー部は一段掘った後に極小マルイチモールド。
ビームサーベルはホワイトでグラデ塗装。
・その他
ABS製関節パーツは塗装膜分の厚みも考えクリアランス調整をしています。
各パーツを工作後、320番→溶きパテ→600番→クレオスサフをブラシで吹いて下地処理しています。
金属パーツにはメタルプライマーを塗布。
コクピットのアムロも塗装してあります。
デカールは市販の水転写式と自作したデカールをマークセッターを使用して貼り付け。
乾燥後につや消しクリアーでオーバーコートしております。
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塗装:
K=GSIクレオス社 Mr.カラー G=ガイアノーツ社 ガイアカラー T=タミヤ社 エナメル
○ホワイト
G EXホワイト下地→G EXホワイト+Gコバルトブルー数滴
○紺
Gコバルトブルー+Kネービーブルー+K蛍光ピンク
○レッド
Kモンザレッド+Kシャインレッド+K蛍光レッド
○イエロー
G橙黄色+Gホワイト+K蛍光オレンジ
○フレーム
GニュートラルグレーW+K RLM02グレー
Tチタンシルバー
○バーニアノズル類
Kスーパーアイアン
○シリンダー部
Gピュアブラック→Gブライトゴールド
○スミ入れ Tフラットブラウン、フラットブラック、ニュートラルグレー
○トップコート
G EXフラットクリアー+Gフラットベース増量 |